神殿においての祈願中に両親は最初の教師であると言葉を発せられ、母親が子供を宿して神より魂の素晴らしい無垢の子宝を授けて頂き、世の中に通ずる子供を育てる様に命じられ、親の心に依って子供がどこまで世の中に通用し成長して行くのかを神はそっと見守って頂いておるものと思われます。魂は運命を持って世に出されすべて祖先の垢(因縁)を受けて生まれて来ます。成長の途中に多くの事を経験しながらの成長であり、多難の道を歩む者もいる様であります。その様な因縁因果を誰しも何も分らぬままに生きております。神に守られておる事に気付く人が余りにも少ない、そして神社に参拝し自分達を幸福にして下さい。家族を見守ってください。病気になれば一日も早くその病を癒して下さい。と祈る。私は神主としてその方々に祈願の有り方など教えてあげたいと思う事がしばしばあるのであります。
 二月下旬の夕方、宮司さんの少しばかりお話がありますと学生(高校生)が参拝に参りました。話を伺うと受験に失敗した事により参拝を兼ねてのお参りとの事。大学受験を現在まで数校余り受けて、全て不合格、後二校残すのみと言われました。私はすかさず貴方が現在苦労しておる経験は将来に於いて素晴らしい体験として残るであろうと話し、貴方は感謝を忘れておるのではないですか。親は子に希望を持ち、子は親に対して何事も当たり前と思っておる事であるだろうと。親と子の関係は互いに信頼で結ばれており、秩序が保たれておるが故に感謝の念を忘れてはならぬ事を両親に今日迄の感謝を伝えなさい、その事のよって貴方の人生が開かれるのではないだろうかと伝えました。よりよき順序を頂いてほしいと思います。
 素晴らしき出会いを希望する事は自分が望んでみて実現するものではなく、己の行動などによって大自然(神)のなさる技を信じなければならないのではないでしょうか。いつも豊かな心を持ち、前を見据えておる時、突如として与えられるものであろうと思われます。私は宮司として境内の改修を数年前から計画を練っており、昨年には氏子・崇敬者等の協力・奉賛を頂き、階段を改修させて頂きました事は偏えに御浄財を寄進された事に対して感謝申上げる次第でございます。今年はその延長で神殿前の参道と階段を改修させて頂く為に祈願させて頂いた処、前段に申上げた素晴らしい出会いを頂き、その方から出来る限り協力をするとの言葉を伝えられ、嬉しく感謝申上げた次第であります。
 心豊かな気持ちをもって何事にも感謝の気持ちと「ありがとう」の言葉を忘れずに日々を過ごす時に必ず大自然(神)の力によって成就するものと思われます。当社の御祭神は八意思金の神様で神話に於いて三大事業に携わった神で福徳成就の神でもあります。この神様を御祭神として祀られておる神社は思金神社が唯一であります(相殿として祀られてる処が数社あります)現在社殿を建て直す計画があり、それに向って諸準備を少しずつ整えておる処であります。
                              平成二十年三月八日