ホツマという本の中で長生きする方法論が書かれておる事を紹介したいと思います。
アマテルカミが二見ヶ浦で禊(みそぎ)を始めた頃、ポカポカとして気持良い風が吹き始めました。一休みしていた時、たまたまお供でついて来たヌカタダがアマテルカミに質問しました。(ヌカタダはアマテルカミの子息です。)「聖人と言われるアマテルカミなのにどうして禊をする必要があるのですか?既に清らかな人が禊をして清める事が何故必要なのですか?」禊をして気分も晴れ晴れとしたアマテルカミは常時(いつにも)増して丁寧に答えました。「ヌカタダよ。良い質問をしてくれました。丁度良い機会なのでここにいる皆様も聞いて下さい。禊をすることは、あたかも付着した埃(ほこり)を洗い流す事に似ています。元来、人の魂は清らかな宇宙の源(あもと)から降ろされて来たのですから、清らかなモノです。ところが、この世に暮らすうちに垢(あかがたまってくるのです。どんなに清く正しい生活をしていても垢がたまってくるのです。例えば、全く使わない食卓でも数日もほっておくと埃をかぶります。そのため禊をして穢(けが)れを祓い清める事が必要なのです。」アマテルカミは続けて語り始めました。「長生きをするには穢れを少なくして生活する事が秘訣です。付いてくる穢れを早めに祓い清めることが一つの心掛けです。そしてもう一つの心掛けは穢れが付いてこないように努めることです。例えば、穢れが多い食物を食べた後は穢れを清める食物を摂(と)ることが必要です。また、出来れば穢れの多い食物は食べない方が長生きの為には良いという事が出来るのです。食物のうちで最も穢れが多いのは獣肉です。獣肉を食した後は必ず野菜や海藻を大量に食べて下さい。野菜や海藻には穢れを祓い清める働きがある。」アマテルカミは長生きを居並ぶ人々に勧めて語ります。人の命の大切さにもう一度思い新たにして見て下さい。諺(ことわざ)に「万君(おもきみ)も一人の命の代わりなし」誰にとっても取り替えのきかない命なのですから大切にして欲しいのです。命を大切にする事は天寿を全うすることだと思います。
【命の尊さ】
人間は、本来、無垢の状態で生まれて来ます。成長するに従って智恵や知識が身に付き人間として素晴らしい社会的に認められてくる人生を歩んで参りますが、それと同時に知らず知らずのうちに垢が付いて参ります。その垢(穢れ)が付く事に依りて人生のつまづきに発展することもしばしばあります。この垢こそが因縁として子孫に振り掛かる事もあります。因縁に苛(さいな)まれ、どうしてこのような事になるかも分からないことがあり、その因縁を取り除くには目に見えない神に拝する事が最も重要で尊いことであります。天を仰いで有難うの感謝をもって一日一日を楽しく暮らせることを祈りたいと思います。

平成二十一年二月七日